第24節 福岡 1-0 C大阪

CSで久々の生中継だったけど、まめ太と渋谷のポニー公園へ遊びに行ってしまい生では見れずに微妙にディレイ再生で観戦した。(ディレイ再生をしようとした時がちょうど一点とったところで、先制したことまではわかってしまった)

監督の「年に1回あるか、ないような試合をする。準備はできた。ぶっ倒れるぐらいの気持ちでやる」という試合前のコメント。

千代の「ひとつでも順位を上げられるように、また1週間、今週過ごせたような1週間をすごせるようにやりたいですね」という試合後のコメント。

選手は監督の言葉どおりに技量とか戦術を超えたところで試合に挑んで見せた。そして、勝った。

この試合、目先の3点を取れたこと以上に良かったことがある。

イングランド下部リーグの、そのまた出来の悪い試合みたいな、脚と顔面(!!!)を削りあう試合内容と、前泊までした事前準備。「これだけやんないと勝てない」ことをチームが認識できたこと、そしてこのちょっとした成功体験を得れたことは本当に良かったと思う。

一つ勝ったからって、状況が良くなったわけじゃない。不安材料はいくらでもある。

たとえば、前線と中盤以降がてんで乖離した放り込みばかりだったセレッソに名波が入ったとたん、急にピッチの色彩が変わった。事情はわからんが、名波が前半から出てれば内容と結果はかなり違ったものになったと思う。セレッソは最悪な試合をやったが、逆を言うとあれ以上悪くはならないんじゃなかろうか。今後は結構なペースで勝ち点を得ていくと思う。

たとえば、京都の敗戦はJ's Goalによれば「深刻な決定力不足」が原因なんだそうだが、それにしたって前線にいたのはパウリーニョと林だ。そういうのは深刻な決定力不足とは言わんのではないか。試合は見てないけど。

たとえば、敵セットプレーでの福岡の相変わらずなボールウォッチャーっぷり。なんで人が余ってるのに大久保がフリーになってるんだ?

たとえば、ペース度外視のゲームプラン。後半バッタリ足が止まって、見ていて怖かった。これからどんどん涼しくなることは好材料ではあるのだけど、必死な相手をいなすだけの力量や余裕があるチームが相手になるとあんなゲームプランだと簡単にやられる。

たとえば、よくわからない選手起用。なんで城後がサイドやってんの?(練習でやってるなら異論はない。城後は守れるし突破力もある。適性はあるとは思う)

そして、このチームの最大の問題点はピッチ上にはない。もちろん、解決されてない。

けど、もう移籍期限は終わった。監督も多分変わらない。フロントも経営陣も交代しない。福岡にはエジムンドはやってこないし、シャムスカオシムも、祖母井もアブラモビッチ孫正義も現れない。今のメンツで、あのガツガツサッカーをやるしかない。

今後、勝てるかどうかはわからない。わからないけど、24試合目にして、そして監督が代わって12試合目にしてようやく、ピッチ上でやるべきことが定まったことは確かだと思う。

今週末は「必死な相手をいなすだけの力量や余裕があるチーム」が相手のアウエー戦だ。チームのベースが確認できた今、難しいチーム相手にどんだけできるのか見せてほしい。

それにしても、チームが勝ったらぱったりと減るもんなんだ、blogへのアクセス。ちょっと感心した。