行き
渋谷から田園都市線で駒沢大学へ。この駅を使うのはたぶん初めてだと思う。
あとはテレテレと歩いて競技場へ。
スタジアム
駒沢陸上競技場は初めて。ピッチが見るからにデコボコ。味スタとどのくらい金額が違うのかちょっと調べてみたが味スタの額がわからんかった。残念なピッチとガラガラのスタンドを見てると気持ちが荒む。
この試合の入場者数は3145人。ちなみに徳島4275人、草津5372人だった。
試合
ざっと見てフィジカルの基礎値がだいぶ違うなと感じた。福岡の選手だってそんなに大きくないし、この試合ではコンディションがイマイチだったのに、競り合うとヴェルディの選手はひ弱に見える。
ボールを触らせるとさすがヨミウリ!というところもあったけど、ゴールからほど遠いところでコネコネっとしていて、あまり脅威を感じない。
とはいえ、福岡だってサッカーのチームなので、フィジカルだけじゃない冴えたところを見せてほしかったが肝心のサッカーの出来は相当イマイチだった。まぁ、あのピッチじゃ走る気なくなるよな・・・
帰り
渋谷でラーメン食べて帰宅。
再度渋谷
事情があって、映画を見ることに。シネマライズで19:00から「息もできない」。以下、ネタバレあり。注意。
ポン=ジュノ「母なる証明」もそうだったけど、話が多層的で、単線構造じゃない。「これはこういう映画」と簡単に言えない。確かにバイオレンス映画の側面もあるけれど、そして強烈な後味の悪さはそれに由来するんだけど、でも全然それだけじゃない。
途中、これだけの人数が集まっているとは思えないくらいに劇場から人の気配が消えた。全員、息をのんでいたのだと思う。
しかし、様々な側面があるこの映画だが、とにかく顔面パンチと暴言の連発ではある。韓国語をまるで知らん俺でも、「しばー」というのがクソと訳されているのは覚えてしまった。ほぼ全シーンで発せられる「しばー」(サンフンの姉以外のほぼ全員が口にする)、あの「狂熱のシーズン」での「メルダ」とどっちが多いのだろう。
俺が今までみた韓国映画は韓国国立映画アカデミー出身者の映画ばかりだったらしいが、この映画の監督のバックグラウンドはまるで違うらしい。ポン=ジュノの映画はえげつない顔した俳優が放つ華麗なドロップキックが笑いどころのひとつだと個人的に思うのだが、この映画では華麗なドロップキックなんて出てこない。ひたすら固めてからどつきまわすか、倒れて動けなくなった相手を蹴りまくる。
よくわからんが韓国映画にも色々いるのだ、ということ・・・・なのか?
圧倒的な映画体験に、昼間のことはほとんど消し飛んだ。電車に乗りたくなくて、歩いて帰宅。
<追記>
この映画についての感想をいくつか読んでみた。「ラストシーンには引いた。なくていい」という感想は外してると思う。あのラストシーンがないと、暴力と死の末に安寧があったという、下手したら単なるいい話になってしまいかねない。監督の暴力観(はっきりいえば批判)にはあのシーンと気まずい沈黙が絶対必要だと思う。
かりそめの擬似家族でボタボタ落涙したあとに冷や水ぶっ掛けられた気分になってしまいますけど。
<追記2>
韓国映画、というかポン=ジュノの映画でのドロップキックについて、「破壊屋」さんが以前記述しているのを見つけました。
うーん、俺、この記事を読んだかも知れん・・・・読んだような気がする・・・・というわけで、結果的にパクってしまってますね。カッコ悪いのでリンクを貼って気まずさをつまびらかにしておきます。
ナカジかっこいい。ピッチかっこ悪い。
東京春爛漫。