ケンゴと惇と緑と福岡

日曜日は味の素スタジアムFC東京と川崎の試合を見に行った。

試合前は、川崎は長距離移動でコンディションが悪いだろうし、東京有利のいい勝負だろうと思ってたが、実際には名前を見る限りそれなりに強力な東京を川崎が翻弄しまくって完勝。大人と子供が試合してるみたいで、本当に驚いた。

J1の試合なんて見てもダイジェストだけなので、じっくり見たのは本当に久々だったんだけど、中村憲剛にはたまげた。なんだあれ。

意図的に東京の網の真ん中にポジションを取るのに、とにかくミスしない。ボール取られない。近づくと簡単に捌いて、もっと近づくとひょいと交わして前を向く。かと思ったら唐突に長いボールをなぜか左足で正確に出す。

化け物だと思った。

帰りの飛田給駅で、まめ太が緑のフラッグを指して「あれ、何」と聞くので緑チームのここ20年を説明する。改めて順に口にしてみると本当に・・・福岡なんか比較にならんくらいの奇妙なクラブだ。エフシィニッポンを名乗った下りなど、自分で話してておかしくて仕方なくなってしまった。

それにしても不思議なのは、どんどこどんどこ、転がり落ちていくそのクラブに、惇が移籍したことだ。今にしてみると訳の分からない移籍なのだけど、一体何だったんだろう。まぁ、福岡と緑チーム、どっちがマシかと改めて問うてみたら、若干緑がマシというだけの話なんでしょうが。

家に帰って今年の緑チームの記録を見たら、惇は一試合も出ていなかった。

福岡は土曜日、磐田相手にものすごいハイコストな試合をやって、もうなんというかエンドルフィン全開!(しかも無駄に)な、ブン殴り合い。

血気盛んで無駄に元気で、ミスが多くてまったく洗練されてなくて、やってる選手らは疲れるだろう。40試合あのテンションは絶対に持たないだろうな。最高に熱くて面白かったけど。

福岡にはああいうサッカーが似合ってると思う。