2017 J2 第26節 町田 0-1 福岡

行き

天気が怪しかったが、自転車で行ってきました。
東八道路から武蔵境通り・鶴川街道・南多摩尾根幹線道路で25km強。武蔵境通りからは初めて走ったけど上り下りも想定してた程度でまあ快適…ただ、都下独特の信号タイミングの(たぶん)意図的な悪さはどうにかならんのかな。自転車はゼロ発進のコストが高いのでつまらん上にキツい。


スタジアム

びっくりするような環境にスタジアムが立ってた。色んなスタジアムを見てきたけど、こんな森のなかに立ってるのははじめて。笠松を、水戸市立を、天童を、前橋を、熊谷を、甲府を凌ぐ立地。松本は近いものがあったか。森ではなかったけど。入場すると虫除けグッズコーナーが出迎えてくれる。これも初めて見た。こんなんじゃ動員も辛かろう。ハーフタイムに前に座ってるひとの首もとをふとみるとブンブン蚊が飛んでいる。よっぽど手にしていたプログラムで人類のためにぶっ叩いてやろうかと思ったが我慢した。
メインスタンドだけ妙に立派なのがアンバランスで、あれはもしかしてハコモノとして予算化しやすいんだろうかね。いっそのことピッチも建物の上に造れば議会や地元財界も納得しやすいのかもね。


試合前

ちょうど福岡の選手がスタジアム入りするところを目にした。驚いたのが選手達の精悍さ。こんな雰囲気、昔の福岡の選手はなかった。まあ、言ってしまえばカッコいい。だが、ストイックにサッカーに打ち込む大人達の雰囲気は、もしかしてあの若者には息苦しかったのかも知れないなと、ふと思った。間違いなく浮いてはいたんだろうな。
開場直後にもう中に入ってしまい、とりあえず栄養摂取に勤しむ。夏場は20kmを栄養摂取の目安にしているので、ほっとくと帰りは止まってしまうことになる。
もぐもぐと口を動かしていると、回りから拍手が沸く。フィールドを見ると黒のポロシャツを着たおじさん三人が近づいてくる。社長とカルロス、エジソンだ。ゴール裏の福岡サポーターに声を掛け、手を伸ばし、最後は一番奥のオブリのところで談笑している。
もう15年、福岡のアウェー戦に行ってるけど、こんなの初めて見た。最近あまり試合見に行ってないから知らないだけでもしかしたら毎度なのだろうか。
昔々、函館千代台では真鍋さんだったか、当時の社長が試合後挨拶に来られてたのは例外として覚えてるけど、あれはスタンドから回ってきたんだった。
そう言えば選手がバスから降りる所に三人ほどが出迎えていたんだけど、遠目でわかんなかったんだけどあれも恐らくこの三人だったんだな。プレイヤーを大事にしてるってことだ。
専務はシミスポの警備員にまで声を掛ける念のいりようだった。
アウェー席が九割ほど埋まったこの日、誰一人として知ってる人に会わなかった。かつては福岡からの遠征組も含めて半分くらいは顔見知りだったのを思うと、感慨深くもあり、寂しくもある。関東のゴール裏はちゃんと代替わりしてるということだと思う。


試合

相手がボールサイドに人数かけてくる場合、プロはどうするか。
答:サイドチェンジする
寄ってんなあと見ると、逆サイドに目が覚めるようなサイドチェンジ連発ですげえと思った。今のアビスパこんなサッカーやってんのかと思ったら、試合後の監督コメント読むとここ一週間で準備してたらしい。
相手がスペースで人を余らせてサイドチェンジしてくる場合、プロはどうするか。
答:足裏見せて突っ込む
というわけで、町田の守備は反則覚悟のそら恐ろしいものだった。誰も怪我しないでよかった。
ゴリゴリと圧力を掛け続け、最後は山瀬->松田力->ウェリントン
ジウシーニョの蹴る止める技術と観察力が凄かった。あれは別格だ。
仲川・石津はお互いのいいところを消しあってしまった印象を受けた。
あと、亀川はちとフィジカルコンディション落ちてないですかね。メンバー構成上休ませる訳にはいかんけどちと心配。


帰り

知り合いが居ないので寄り道しようもない。
幸運にも雨には一滴も降られなかったけど、自転車止めた場所に行くと夜露でかなり濡れてて驚いた。来るときと同じ道をそのまま帰る。途中、福岡ナンバーの車としばらく並走。いい試合みて走りやすい道路をエアコンかけてのんびり走る、最高だろ馬鹿野郎。そう声を掛けるわけにもいかず、口のなかでモゴモゴ呟く。
最高だろ、馬鹿野郎。