2017 J2 第14節 湘南 0-3 福岡

今年初めての観戦。

 

行き

15:00過ぎに職場を出て、東京駅経由でのんびり平塚へ。平塚駅でソバ食ってスタジアムまで歩いた。
当日チケットを買う。なんと2900円。古い設計の陸上競技場のゴール裏で映画の二倍は高い。
また、湘南の背番号が見にくいのと物理的に遠いことから、湘南の誰がなにやってんのか把握が非常に困難だった。
試合前の練習を見て、やっぱプロの蹴るボールはすげえなあと引く。15年前のチームと比べたらシュートはちゃんと枠に行くし、ボールコントロールはスムーズ。この選手達が噂通りウェリントンに長いボールをけったくるだけのクソサッカーをやるのか、乞う御期待。

 


試合

福岡は1343で中盤の底に山瀬と三門がならぶ形。湘南は一応4バックだったらしいがよく分からなかった。
前半は湘南が押し込んだ。マイボール時はCBとたぶんアンカーがボールを持ってボールを出し入れし、そこから後ろでフリーになったプレイヤーがボールを持ち上がって、スペースを作ってはたく。福岡の網の真ん中にポジションを取ってるプレイヤーに躊躇せずボールを出す。守備網にギャップを作るためにサッカーしているのがわかる。また、この手のサッカーで付き物の無駄走りが実は少ない。スペースと状態について意識の共有が出来ているからだろう。うっかり上がっちゃうことが少ないので、カウンタも食らいづらい。いわゆるいいサッカーをしてるのは文句なしに湘南。
福岡のワイドにボールが渡ると、二人がダッシュで詰める。福岡はまるで組み立てられない。ウェリントンに蹴るクソサッカーすら出来ない。
ところが、悲しいことに湘南に点が入らない。二度三度と福岡ディフェンスを割ったのに、シュートが枠にいかない。苦労して枠に行ったら今度は杉山が居る。
考えてみれば当たり前で、30メートルダッシュを繰り返した後にディフェンスかいくぐって打ったシュートがコースに行くなら、J2でプレーしてない。
昇格した年に福岡のことを「点がとれたから、今のはチャンスだったとわかるサッカー」と評してたライターがいたが、二年たった今のサッカーもまさしくその通りだと思った。極力リスクは冒さない。基本的に蹴れるし止めれるし走ろうと思えば走れる選手を揃えているので勝負どころでは勝ってしまう。リスクを冒す必要がないのだ。
セットプレーから 福岡に先取点が入る。ヘディングを叩き込んだのは何故かジウシーニョ。でも多分何故かではないんだろう。ウェリが、坂田が、岩下がいるからジウが競り勝ったのだ。そして駒野の精度は凄い。
後半は完全に福岡のペース。ボールを持たれてるのではない、持たせてる。
湘南のゲームの作り方は秀逸。誰がセントラルで誰がピボーテか相変わらずよくわからんが、後ろの3人から始めてボールを巧みに出入りさせて、スペースを突く。だけど頑張っても頑張ってもねじ伏せられてしまう。三門がゴール見て足を振り抜くだけの時間とスペースを一度だけ得て、きちんとネットを射ぬく。しまいには交代で入った城後がトドメを刺す。頑張る湘南を、握り潰した。

初めて見た今年の福岡は強かった。二点とったあとのイタリア式撤退も引きすぎず安定してた。あれができるのになんで町田に食らったのかよくわからん。今日は杉山に助けてもらった危ういゲームだったけど(杉山はスーパーだった)、たぶん今後もっと安定する。終盤、やろうと思えばこんなこともできるんだよーんと言わんばかりに疲れた湘南を振り回してたが、底知れなさを感じた。
この日は山瀬駒野坂田ジウをスターターで使ってきた。現時点でのベストメンバーを使った井原は今日の試合に賭けてたのだ。週末はローテーションしてくるんだろうな。

城後、嬉しそうだったなあ。もちろん俺も嬉しい。

 


帰り

にやけながら東海道線東京経由で帰る。ひとり、ビールで乾杯。グリーン車に乗ろうか迷ったけど、湘南新宿ラインではなかったのでやめといた。