いい時はもちろん、ダメな時はダメな時なりに楽しめる。サッカーに関してだけは、そういう達観にあると思ってた。
散々な目に何度あっても、週末になると懲りずにスタジアムに出かけ、いそいそとテレビの前にすわり、そうでないなら人目を盗んでリロードリロード。そんなもんだと思ってたし、そうでなくなるなんて思いもしなかった。
ヒドいチームに、しかし変わらぬ熱い思い。とか。
悪いなら悪いなりにどんどん落胆すればいいやぁ。とか。
ダメな福岡はダメな自分に似てる。とか。
どうです。達観してるでしょう。スゴイでしょう。
去年、一番ガッカリしたのは、そんな自分様がヘナヘナと崩れてしまい、試合を見れなくなったことだった。スタジアムに行かず、草サッカーしたり寝込んだり映画見たりしてたのだ。スカパーなんて7月くらいからダイジェストも見てないよ。解約してたらdura-aceのブレーキくらい買えたなあ。
人間はちゃっかりしているものだし俺ももちろんちゃっかりしているんだけど、サッカーに関しては自分のちゃっかりさ加減と折り合いを付けることがまだできない。
パンチドランカーみたいなヨロヨロっぷり。打たれに打たれたあと、坂道をずっと転がって行ったあとに、果たしてまだ本気で悔しがったり喜んだりできるんだろうか。
やっぱり良い時はヨダレ垂らしながら試合見て、悪い時は見なくなるんだろうか。
福岡の試合を観に行くようになって11年目のシーズンが始まる。