8月の映画

ダークナイト・ライジング

なんで日本ではrisesをわざわざライジングとしてるのか未だにわからん映画ですが、行って参りました。9歳児・5歳児とともに。

なんでチビッ子と一緒に行ったのかというと、家でダークナイトのブルーレイを見てたら冒頭から最後まで息を呑むように奴らが見てまして。やっぱり掴みの銀行強盗、そしてその最後のジョーカーご登場シーンがインパクトありすぎたんしょう。

エンディング最期のあの音も余韻最強。当時7歳だったまめ太さんは、エンドロールが流れてる間ずっと、一体この映画はなんだったのか興奮気味に尋ねたりジョーカーのモノマネをしたりしていたのですが、あの音が流れだした途端黙りましたから。

字幕版しかないんだけどと念押ししても行くというので連れてった、10歳以下はどう見ても奴らだけだったこの映画ですが、やっぱり掴みが保育園児相手でも最強。トレイラーでも繰り返しでてきてた飛行機破壊シーンは5歳児でも満喫していました。あれなら字幕読めなくても問題ないし。

ジョーカーと比べるとベインはキャッチーさに欠けてますが、それでもいいんでないの。面白かった。

はやくオマケ満載であろうブルーレイが欲しい。

トガニ 幼き瞳の告発

「サニー」での予告編が気になったので見てきました。

実話ベースなので仕方ないですが、最期もっとスカっとしたかったなあ。

この空の花 長岡花火物語

あらかじめ聞いてはいたものの、とにかく「なんだこりゃ?」連続のものすごい映画。

もっと凄いのは「なんだこりゃ?」の連続でありながら、終いには目と鼻から水分が出てきたことで、あの涙の理由が未だによくわからない。ウィークエンド・シャッフルを帰りしなに聞いて、周到に仕組まれた大林の技にハメられた、ということだけはちょっとわかりました。

さて、上の三作品ですが、偶然にもいずれも大林流にいうならば「正義と正気」を問うている作品であります。

ありますが、ひたすら苦いトガニと、老境ならではのモチベーションを糧に大林節が随所で炸裂しまくる長岡花火と比べると、クリストファー・ノーランは幾分というか随分楽天的、いやむしろ無邪気と言ってもいい、はっきり言ってしまうと無配慮な作り手であった気がしてきています。彼は「正義と正気」的テーマをエンタテイメントど真ん中で突き詰めようとしていたと勝手に思っていただけに、次に見た時にどんな印象を感じるのか楽しみでありちょっと不安でもあります。

そして、トガニを見てスカっとしたかったと感じたオイラ自身でありますが、大林の映画を見た今、「スカっとしたい」の根をもうちょっと考えてみたいと思いました。