スーパー永里と新たな妄想

ユースケが試合に出るようになってから、ウスラボンヤリと夢想していたゴールがある。

博多の森のハーフウェー付近、右サイドのタッチ際でボールを受けたウインガーが突如加速し、そのままドリブルでゴールエリアまで斜めに突進。可哀想なマーカーはあっさり置き去りにされてしまい、もうファウルで止めることもできない。猛然とシュートエリアに進入した紺色の選手に追いすがる相手選手はもういない。おっとり刀でつめてきた相手CBを尻目に、そのままファーサイドのネットに無慈悲なレーザーを突き刺す・・・・というもの。

色んなスキルと能力が必要なスーパーゴールなのはわかってるが、いつかそんなゴールを見たいのう・・・それが出来るのは今んとこユースケだろうのう・・・・と、妄想たくましくウットリしていたわけだ。

ここ五年もの間、だ。

どうです。気持ち悪いだろう。

ユースケはあれから着実に成長し、今年のオフにはとうとう他のチームからオファーを受けるまでになった。が、たくましくなったユースケをもってしても、あのゴールはまだ一度も実現していなかった。

ところがつい最近になって、その妄想が現実になってしまった。妄想と違ったのは、そのスゲエゴールを叩き込んだのが14番を背負った永里源気だったってことと、切り裂いたのが左サイドだったということだけ。永里すげっすよ。スーパー永里っすよ。

ようつーべの動画とスカパー録画(どっちも同じソースですが)、あわせて20回は見た。見るたびに多幸感に脳が満たされまス。ナカジの、シュルシュルっと芝を滑る音が聞こえてきそうなパス。源気のトラップとギアを入れたときの加速、完璧なシュート。ああ、タメ息が出る・・・・

左偏重な今のアビスパに、ユースケが完調で戻ってきたらどういうことになっちゃうのか、妄想のタネは尽きません。