いまさらすぎるぜ2009 J2 第40節: 札幌 1-0 福岡

生きてます。

別予定を取りやめて、室蘭行ってきました。

行き

金曜朝に、室蘭へ行くことを決めた。行きだけは新幹線や特急使うかとか散々迷った挙句、「北海道・東日本パス」一本勝負を決意。金曜の仕事帰り、品川駅みどりの窓口にて購入した。

おいら「北海道・東日本パスください」

駅員「ああ、あの10000円のっスね」

なにか引っ掛かるものを感じながら帰宅後、食事飲酒タモリ倶楽部検索ちゃんをこなしつつ出発準備する。

かつて仲間内で、「虎ノ門に気をつけろ」という標語がしきりとささやかれたものだが(虎ノ門を見ているうちに3:00・4:00になってしまい、傍目にはとても運転を任せられない朦朧状態で遠征の集合場所に現れる奴が多かった)、虎ノ門が終わっても別に事態は変わらんな。3:00に寝て4:00すぎに目が覚める。シャワーを浴びてダッシュで家を飛び出る。ちょっと迷って下駄はやめ、スニーカーで玄関を出た。

もう絶対始発に間に合わんのでタクシーを拾う。4:40に西口ロータリー着。なんとか始発に間に合う。池袋から埼京線、赤羽から東北線であとはひたすら北上。

前日に気づいてはいたんだが、北海道・東日本パスで青森に行くのに、東北線始発に乗る必要はない。後発に途中で追いつかれる。それは承知の上で張り切って始発に乗ったんだが、しかしそれにしても後発電車の連中が東北線の車内に乗り込んできたときは「マズイ」と思った。

やつらの気合と人数が尋常じゃないんである。

それから先、はまなすの乗車ホームにたどりつくまで、延々乗り換え時のダッシュの繰り返し。睡眠不足なもんだから相当うつらうつらしてるところでいきなり目を見開いて走るんである。心底下駄で来なくてよかったと思ったものだが、それにしてもこの時ならぬ椅子取りゲームには結構萎えた。なんで、長尺でない区間は走りませんでした。

しかし、長尺区間では走った。本気で走った。生まれてこのかた、やむなく逃げるハメになったときには一度も捕まったことのない現場型アスリートとしては、ドでかいリュック担いでエッチラオッチラ走ってる連中にそうそう負けてられるか。そう思って走りました。

途中、乗車してきた奴らが「あれえ、登下校時だから混んでる・・・わけないよなあ・・・」などと困惑しているのを見た時はなんとも申し訳ない気になったが、しかし、地元住民かと思わせておいてそいつらも実は椅子取りゲーム参戦組だったのには思わず笑った。また敵が増える。

そんな一団が、その日最もトチ狂って走ったのが青森駅到着時だった。はまなすが出発するのが22:40くらいだったと思うんだが、その2時間以上前についた普通電車から、リュック背負うか背負わないかの状態な一団が一斉に走り出すんである。

なにせ時間が時間だから、俺にはそれがはまなすの席取りだとは思えなくて、なにか他の電車に向かって走ってるんじゃないかと思ったんだが、それにしてもの先頭集団の気合いの入りっぷりに、「もしかして・・・」と思い、とりあえず走る。行き先がわからんまんま、しかし本気で走る。階段を密集で駆け抜けながら数人を捲っているときはブラインドからタックルが飛んでくるような妄想(そしてそれをハンドオフで払いのけて疾走する妄想)に捕らわれる。もう男も女も関係ない、本物の混合競技だ。

走りついた先はホームの一番北側で、「はまなす自由席」の表示がぶら下がった位置に、各10人くらいがもう並んでいる。とりあえず真中あたりの列に飛びつき、回りを見回すとさっきまで同じ電車の座席を奪い合った面々が、(おそらく)久々の運動で顔を歪ませているのが見える。同じように顔を歪ませたまま「うーん」と思い、とりあえずキープ用荷物を置いて青森市内へメシを食いに行った。

どよんと暗い西口に出て、最初に見つけた一平食堂というメシ屋で塩ラーメンを食べる。最近、化調不使用な超マズイラーメンを食べたショックでちょっとラーメン観が変わってしまっており、化調を使ったラーメンだが美味しくスープまでいただく。そのショックをちょっとだけ説明させてもらうと、「無化調だかなんだかしんないけど、これおでんのスープじゃん!」というところ。

ホームに戻ると人の列はいよいよ長くなっていて、そこで善男善女の皆様方が飲んだり食ったり喋ったりしている。九月なのでまだいいが、冬場は地獄だろう。

驚いたのは幼児~小学低学年くらいの子供をつれた奴が何組もいたことだ。どの子も後ろのほうに並んでいて、案の定座れてなかったが一体何を考えてるんだ。夜中に子供連れまわしといて、挙句立たせたまんまというのはちょっとド外れてると思いますよ。

などと余計な心配をしつつ、それでも自分のシートはしっかり確保した。

断続的に寝たり起きたりを繰り返しながら、苫小牧で降りた。スタジアム開場までの時間つぶしに、登別温泉に行くことにした。

1時間ほど苫小牧の駅でボンヤリしたり町をうろついたりで時間をつぶすが、寒い。半ズボンをジーンズにはき替えた。

道南バスの、登別近辺の時刻表が欲しかったが早朝の苫小牧では手に入らなかった。

上り始発に乗って、室蘭方面へ。1時間ほどで登別に着く。ホームに降りるとつん、と硫黄の匂いがする。駅舎で日帰り解放をしている温泉の一覧と、道南バスの時刻表を手に入れる。もしかしたら数時間に一本しか出てないのでは・・・とびびってたバスは早い時間から結構な本数出ている。7:00すぎに入れる温泉は一つだけだったので、そこへ向かう。

7:30前に登別温泉着。お目当ての温泉もすぐ見つかり、2時間弱も楽しんでしまった。

その温泉に来てるのは地元のひとが大半(自前の入浴グッズを完備している)だったと思うが、朝からずいぶん人が来るもんだなあと感心した。

9:00すぎにバス停まで行くと、すぐにバスがやってくる。室蘭港行きだったのでそのまま乗ってけばスタジアム近くまで行けたんだろうが、とりあえず登別駅前で降り、一時間後の東室蘭行きを待った。待ち時間、海が近そうなので海岸でも見ておくかと思ったけど駅の南側には簡単に出ることができなくて、大回りして国道を歩いているうちにすぐに一時間経つ。

室蘭についたらau shopを探して携帯の充電をしてもらった。充電待ちでスタジアムのまわりをウロウロしてる際に、Tさんとばったり会う。Tさんには、俺が室蘭行きを決め切れずにノタノタ返事を伸ばしたことでずいぶん迷惑をかけてしまった。が、超人格者のTさんにはそんな素振りは全然ない。最終的に世の中が動いていくのはこういう人のおかげだなあと思いつつ、その穏当な態度に申し訳ない気持ちがあっという間に消えてってしまうから困ったもんだ。

スタジアム

典型的な地方の陸上競技場。こういうぽやっとしたスタジアムに福岡は弱い(今年に限ればどこでも見境なく弱いけど)。

今後室蘭に行く場合に備えてメモしておくが、絶対にサッカーボールは持っていったほうがいい。競技場の横に誰でも入れる芝生のフィールドがあって、ここのコンディションが素晴らし過ぎる。一時の博多の森や、先日見た草津の競技用ピッチよりもいいくらい。

試合

スタジアムで、室蘭のヤキトリの話をデカい声でしてたらすかさず横から串を差し出された。ありがとうございます。

試合は・・・・とりあえず城後がヒョイヒョイっとボールを引いてからパスしたのは全身の力が抜けた。

サッカーを見る側は大いに一喜一憂すればいいと最近よく思うのだが、それにしてもこの「見世物」を前にして、たいして悔しくもないのが、なんとも深刻なことだ。

帰り

なぜか後半開始後に現れたMさんも合流し、飲むことに。おれのリクエストで札幌に出た。俺は上りはまなすに札幌から乗りたいし、MさんとTさんは二人とも札幌に宿を取っていたのでちょうどよい。俺とTさんは北・東パス使用だったが、乗継が悪くて東室蘭->苫小牧間は特急を使った。

家族への罪滅ぼしのお土産購入後、札幌駅近辺の適当な居酒屋で適当に飲む。仲間とキャッキャキャッキャ バーチョバーチョしながら飲むのは本当に楽しい。試合が内容・結果ともにクソでも、こんなところまで何度も来るのはこれも理由のひとつだなあ・・・

なぜか中部空港経由で来たというMさんに、いまカネを貯めないでいつ貯めるんだ!などとなぜか説教をかまして札幌駅へ。21:00で待ちは15人弱だったが殺気立った雰囲気はナシ。前日の下りと編成が変わっていて、自由席は二両だった。

青森から八戸まで特急で出て、あとはひたすら普通列車を乗り継いでいく。昼ご飯は仙台駅構内の立ち食い蕎麦屋。きつねそばの揚げが見たことないくらい巨大でよい。

結論

二ヶ月前に書きなぐったメモをほったらかしにしてました。

書きたがり語りたがりのおいらを心底萎えさせる都筑君は凄いね(棒読み)