はじまり

冬はつまんねえな。春と夏と秋に比べてものたりない。喜んだり毒づいたりしょげたり叫んだりする機会が明らかに少ない。

生きてる気がしない。

サッカーは上手くいかない時の方が多い。と、服部兄貴がたまに言う。

そうだなあ、と思う。

去年だっておととしや一昨々年だって福岡は上手くいかない時の方がずっと多かったし、その前の比較的良かった年だってなかなか上手くいかないストレスを私らは持て余してた。

今年のアビスパにだって、上手く行かない時期がきっとくる。いや、服部兄貴の言葉を引けば、やっぱり「上手くいかない時の方が多い」だろう。

せっかくサポーターをやってんだから大いに一喜一憂するべきだ。思いっきり泣いたり笑ったりしたほうがいい。調子悪いとき、しょげるのも結構。調子いいとき、浮かれるのも結構。

だけど反面、どんなに酷いときでも、今年は選手と篠田監督、スタッフを最後まで支えたいと思うのですよ。

俺は感情的になりやすくヨレやすい。トチ狂ってヨレないように、ここでこの思いを刻んでおきたいと思う。

調子悪くて当たり前。そこでヘコまず足掻くから俺のチームはカッコ良いのだ。


明日、シーズンが始まる。

俺の選手達がネイビーのユニフォームを着て、ピッチを走ってるところを想像するだけで胸がいっぱいになる。実際にはそれだけじゃ全然済まず、間抜けな負けで絶望的な気分にさせてくれたり、ファインゴールで絶叫させたりしてくれるのだ。最高だ。