布部、アビスパ

考えたり、ボケ老人の威力ある言動に萎えたりしてるうちに書き損ねたことのひとつに、最終戦後の布部の挨拶がある。

この挨拶、なかなかに凄味があった。

まだ去就は固まってなかったはずの布部がそのとき口にしたのは、未来のことだけ。それもアビスパ福岡の未来のことだけを強い口調で話した。

30代半ばを過ぎて、現役で居られる選手は本当に稀だ。まだ走りたいと思ってる選手も滅多におらんだろう。布部は技術的に、肉体的に、精神的に、間違いなく選ばれた男だ。

ボロボロになるまでボールを蹴りたい気持ちは間違いなくあっただろう。それでも布部は現役を退きアビスパに居ることを選択した。

もちろんキビシイプロの世界だから、将来のことはわからない。布部とアビスパにどんな未来がくるのかは誰も保証できない。

だけど、指導者として、社会人として、間違いなく前途洋々な一人の男の背中に、今は果てしなくダメなクラブの未来を重ねて夢見てみると、アレレ?なんだか気持ちよくなってきましたよ?

相当筋違いな妄想ではあるが、他に心地いい妄想のネタがないんだよね。

ところで都筑興さんは全く辞める気配がないですね。

あの男だけは任期切れ退任ではなく、辞めさせないとそれこそ未来のアビスパにとって示しがつかんと思う。