最終節と例の記事雑感

最終節、入れ替え戦進出の可能性があったチーム相手にあっさり勝った。

「敵」がへこむ姿はいつだって嬉しい。大笑いしたくなる。実際、おれはニカニカ笑いながらテレビを見てたと思う。ハタから見るとブキミだったことだろう。

が、その後テレビに映った光景はそのブキミな俺が見ても、なんとも珍妙で、どこかもの悲しく、そして薄気味悪いものだった。

テレビの中ではうすっぺらい爺さんが超高密度のブーイングを浴びながら、奇怪な表情でニタニタ笑っていたのだ。愚にもつかないことをくっちゃべりながら。

この男がブーイングされるのはこの日が初めてじゃない。また、この男の名前で検索するとまあ見るも無残な記事や文章をうんざりするくらい読むことができる。この日人前に立つとブゥブゥ言われることはわかりきってた。俺が奴なら間違いなく病欠する。

なのに、だ。ノコノコと神聖なピッチに出てきて、案の定強烈にブーイングを浴び、そして薄ら笑いを浮かべた。これはひとつ凄いことだと素直に思う。たいしたタマの持ち主だ。何の役にも立たんが。

西日本新聞アビスパについての連載をやってて、一日遅れでwebにも記事を掲載している。曰く「どうするアビスパ!」だそうだ。

が、記事の内容云々の前に片腹痛いのは、この新聞社はアビスパ福岡の株主であり、そして何より、取締役を送り込んでいるという点だ。つまり、この新聞社は、この前代未聞の馬鹿男を社長にまつりあげた犯人の一人なのだ。ちゃんちゃらおかしいとはこのことを言う。どの口が「どうするアビスパ!」なんて言えるんだよ。

グズグズな現状を総括するのはいいことだし、それをブロック紙がやってくれるのはありがたいことではある。しかし総括めいたことをするならば、まずこの「危機」の直接の原因である社長選出の経緯と理由、つまりサッカー馬鹿(一般に使う用法とまるで違う意味だが)都筑興が社長になった内幕を明らかにして総括すべきなんじゃないのか。報道機関として、そしてなによりその地獄みたいなルーレットを担いでる当事者として、だ。

あの男はどう考えても、博多の森にもアビスパにもサッカーにも情熱はない。なーんでそんな人間が非お飾り社長としてやってきて、人事をものしたりできるのよ。理由を教えてほしい。

どうするアビスパ!とか他人事みたいな口を利く前に、どうする西日本新聞!とちょっとだけでも考えてみたほうがいい。

株主なのは「欲しくもないのに押し付けられた」のだろうし、取締役に名前があるのも「頼まれたから名前を貸してるだけ」なのだろう。そして、アビスパのことなんか本当にどうでもいいのでしょう。あんた達の記事からは、そのことがよーく伝わってくる。