第28節: 水戸 2-3 福岡

行き

夏だ 中途半端な遠征だ 18きっぷだ ということで、新宿駅新南口で18きっぷ購入して上野から水戸へ。

道中はjeff buckleyのライブを聴きながら"Googleを支える技術"という本をつまみ読み。色々色々興味深いが、なにより既存の商用OSや基盤ソフト、ミドルウエアの名前が全く出てこないところが凄い。ファイルシステム(というか昔懐かしいデ管というほうがより正しいか。分散ストレージ機能を含んでる)からDBからデータ操作用スクリプト言語からそしてPC用電源から、自作してしまってるのだ。普通じゃないよアイツラ。

水戸について電車を降りると、涼しいのに驚く。去年は溶けそうになりながら駅周辺をほっつき歩いたものだが今年は全然平気だ。あんまり涼しいんで蕎麦屋で温かいそばを食べた。

笠松への直行バス乗り場に行ってバスの時刻を確かめてみると、なんとバスが2本から倍以上に増えている。おお、と思いつつ往復きっぷを買う。「そのバス、路線バスだけど笠松行きますよ」ときっぷ売ってたおじさんが指をさした東海駅行き路線バスに乗り込んだ。

12,3人のってた乗客はぽろぽろと途中バス停で降りていき、あっというまに乗客は俺ひとりになってしまった。ふと隣のレーンを見ると、なぜか富士急行の観光バスが走ってる。「なんで富士急のバスがこんなとこ走ってるんだ?」と赤信号で横並びになった富士急バスをなにげに見てみたら、最後列の窓からタレイが外を物憂げに見てた。うひゃあ、と思い慌てて手を振ったが、向こうからしたら路線バスにぽつんとひとり乗ってる地元民のオッサンが手を振ってるように見えるわけで、思いっきり怪訝な顔をしていた。

まずいと思い目を泳がせたら、これまた訝しげな顔をした運転手とバックミラーごしに目があった。

笠松

笠松についたらスタジアム正面に富士急のバスが停まってた。品川ナンバーなのを眺め、バスがもう空っぽなのを見てから、バックスタンドへ向かった。

俺の好きなナカジが木曜に寝坊して練習に大遅刻してしまい、メンバーから外されてるのを教えてもらう。

ビールを舐めたり馬鹿な話したりしてるうちにキックオフ。ひっさびさにバンデーラゾーンに入る。

試合

前半は基本的に運動量を抑えて試合に入ったように見えたがあっけなく2点とれてしまう。「大楽勝だねー」「福岡じゃないみたいだねー」などとハーフタイムはお気楽だったんだけど、後半入るとなんだかバランスがおかしい。セカンドボールが拾えない。あれー、こりゃ修正せんとだねーと思ってたら水戸ゴール前からあっという間にボールを運ばれファインゴール。

こりゃ誰か換えなきゃいかんだろうなーと思ってるうちにもう一点。水戸のプレスにプレー選択に迷ってボールを取られ、周りがモタモタしてるのを見て自分がなんとかしなきゃと気負ってまたミスする。悪循環だった。

そして、スタンドもなかなか声が出なくなった。別に疲れたわけじゃなくて、リラックスできないから張った声が出なくなるのだ。自分も含めて福岡サポーターは打たれ弱い一面があると思う。リードもいまいち。

最終的にはこぼれたボールをジャンボが蹴りこみ水戸に成仏していただいたが、逃げ切り時間帯もかなりアップアップ。ああいうとき、ピッチの真ん中でキープしてボールを隠し、ファウルを受けて回りを楽させられるのは「ドス黒い技術」がある中払かナカジかねえ。

そして黒部はそろそろ、自分の力を試合で証明してみせる必要がある。いつまでもこのままではまずい。

ジャンボ

ゴール決まったあとyoutubeにアプしてある動画みたいに「ジャァンボゥ!」「ジャンボゥ!」「ジャーンボ!」とドデカく連呼した。

今や福岡の大エース。苦しいときに俺らはジャンボに期待し、そしてジャンボはそれに応える。

帰り

普通電車で都内へ。Kがフライドチキンを奢ってくれ、ビール片手に楽しい家路。