第17節: 鳥栖 1-3 福岡

先週の土曜日の13:30すぎに、ウチのまめ次郎がテレビの前にどっかと座りキッパリと「あんまん」と言うのだ。

まめ次郎は今14ヶ月の小僧で、そして「あんまんとはアンパンマンのことである」とかあちゃんが教えてくれた。「見たいんじゃないの」とも言うのだ。

昔読んだ言語学だかなんだかの入門書には、大抵の子は"p" "t" "k"の弁別しやすい破裂音から認識をするとか発音をはじめるとか書いてあったような気がするが、こやつの場合は''p"をすっとばしている。

それにしても14ヶ月の子がこれなんだからアンパンマンはつくづくすげえと半分あきれながら、しかしそんなことはどうでもよい。あと20分で試合の放送が始まるのだ。とりあえず一回放送分の後ろのお話をすばやく頭出しし、見せた。これだと終わりの歌まで入れて15分ほど。一話プラス歌で終われば奴もなんとなくあきらめる。

で、アンパンマンのあとはジャンボとかウッフィー、ゴリ、サトシたちの出番だったわけだがあっさりとバイキンマンをやっつけてしまった。マンマークつけられたら鳥栖みたいな組織を鍛えられたチームにとってはむしろ好都合だと思うんだが、なぜか福岡が鳥栖を分断しまくってるうちに試合が終わった。

最終ラインはマンマークになって個人の役割がはっきりした、というのはなんともぴんとこない話だ。ゾーンに入ってくる奴を捕まえるのってそんなに難しいことか? だがとりあえずそれでチームはうまく回り始めたようだ。わけがわからない。

中盤で効きまくってたナカジが奪って城後->ジャンボ->タレイが沈めた三点目は美しかった。ナカジ、90分持たないと聞いてたが話が違うぞ。いいぞいいぞ。

鳥栖・岸野監督が「契約書には書いてないけど、サガンと契約した選手は、アビスパには勝たなきゃいかん、順位でも上にいなきゃいかんという条項にサインしたのと同じ。最初に約束したことは必ず守ろう」と選手を煽ったそうだ。いいぞいいぞ。これでモチベーションが上がらん奴はいないだろう。いい敵がいることの喜びを、次のダービーではスタジアムを最高の雰囲気にすることで表現したい。

ところで、ツヅキンマンという悪い敵がいる。いや参ったね && 貴様だけは許さん。