ブレードランナー

バルト9という映画館へ、ブレードランナー ファイナルカットを見に行った。平日の昼なので結構空いてて快適に見れた。

デジタルリマスターされてて映像が鮮明になってたり、若干編集されたりしてるらしいんだが、はじめて見るんでそれ自体はよくわからん。よくわからんが冒頭の近未来ロサンゼルスは圧倒的にすごい。風営法以前の歌舞伎町のような下町風景もカッコいい。とても25年前の映画とは思えん。

この映画は公開時期によってエンディングにバリエーションがあるらしく、つまり終わり方自体はどうでもいい映画だということなんだと思う。

怒ったり叫んだり泣いたり遊んだり、感情ムキダシにしてるのが人間でなく実はレプリカントなのが面白い。

デッカードレプリカントなのかな?と思ったけど、最後まであいまいなまま映画は終わる。でも終わり方と同様、それも多分どうでもいいんだと思う。

生を爆発的に燃焼させて死ぬ奴とぶすぶす燻ぶらせて死ぬ奴がいて、それにはレプリカントも人間も、余生の長い短いも関係ない。

太く短い生を生きて、凛とした最期を迎える敵役バッティは圧倒的に前者。主人公のデッカードはどっちかというと後者、燻ぶってるほうだ。

仕事サボって映画見てる俺は、当然もっと燻ぶってる。

館内は50代くらいの方が多かった。