第30節: 草津 1-5 福岡

行き

電車で行くか迷ったけれど車で行った。なんとか下道で間に合うと思ってたが都内を抜けるのにとんでもなく時間がかかり、結局練馬から前橋まで関越を使う。やっぱ電車にすりゃ良かった。

試合

ビミョーにキックオフに間に合わず、ピッチを眺めて・・・あれ、なんか・・・・変だな。中盤の枚数が多い・・・・ゲッ、3バックじゃねえか。

なんともガックリしてしまった。

そうですか。そうきましたか。

今まで半年かけて積み上げてきたシステムをあきらめますか。

自分たちのサッカーってなんなんですかね。

今頃こんな方向転換しますか。

三年くらい前、山形の臼井が誠史のマークをほったらかしにしてスルスルとバイタルを斜めに突っ切りゴール正面左から叩き込んだのには、敵ながらその野太いばかりの男気に思わず生唾を呑んだ。

同じ年、マイボールになった途端、目の前に広がるスペースに狂ったように飛び込んでいく甲府・杉山の躍動感は凄かった。

仙台の左サイドバックが上げたクロスにファーで飛び込んだのはなぜか右サイドバックの菅井だった。(つい最近ですね)

福岡だって去年まではそんなシーンが結構あった。アウエーの甲府戦、左サイドバックだったアレの高速クロスにあわせたのは北斗だったな。アレの変態的ポジションについての思い出は誰もがあると思う。森の試合で流れからペナルティエリアを横断して右側から最後は頭で決めたのはまさしく変態の仕業だった。

なんでお前がそこに居るんだよ!と突っ込んでしまうトンパチなサイドバックがいるから4バックは面白い。リスクを冒さないとサッカーの試合は動かない。トンパチなサイドバックはそんなサッカーの一つの象徴だと思う。

今年の福岡は攻撃的とかなんとか言われるが実はそうでもない。なぜならサイドバックが前の選手を追い越すことが滅多にないから。上下動はせいぜいボランチのラインまで上がっておしまいだ。上で書いたような光景は今年の福岡では見られない。

サイドバックが自重してるから面白くなるはずのものが案外つまらん。そしてそれだけじゃなくて、相手によっては最終ラインに常に人が余ることになる。たとえばこの日の草津はあからさまに2トップなので、4バックにした福岡の最終ラインには2人余る。人が余る地域があるということは、人が足らなくなる地域がよそにある、ということだ。余ってるならサイドバックは基本ポジションを高く取ってガンガン前に突っかければいいと思うのだが、それをなぜかリトバルスキーはやらせない(らしい)。怖いんだろう。

この状態でサイドアタックがそれなりに機能してるのは単純にユースケと久永の個人能力が高いからだ。しかし個人能力頼みなので、あの二人が調子が悪かったり出場できなくなったりすると途端にどうにもならなくなる。

3バック試す前にまだやることがあるんじゃないの。なんで3バックなんだよ。

こんなもんが下手にうまくいったらそのうちもっと酷い目にあう。今日は負けたほうがいい。などと考えながらぼんやりピッチを眺めていたら点だけはボンボコと入る。なんと言っていいかわからんがあんなに熱心な草津のサポーターに草津の最終ラインは失礼すぎると思った。そのくらい酷い出来だった。

草津の出来はともかく、点が入ってもたいしてうれしくなかった。

(恭平の得点は見事だった。テレビだとわからないけど、30メートルくらい斜めにつーっと走って抜け出した。周りのプレイヤーは止まってるように見えた。そしてそれにあわせた久藤はやっぱすごい。替えが利かないわ、あれは。)

後半は前半よりさらに気が抜けた。抜けすぎて、まだ余ってたと教えてもらった先着1000名限定ゴロピカリを貰いに行く。試合の途中なのに。

帰り

下道で帰る。ぼんやりアクセルを踏んでたら後ろになにやら見慣れない黒い車が張り付いており、おやおやおつかれさまですどうしましたかと訊いてみるといやいやどうもちょっとわが車の後部座席までご足労いただけませんかと誘われた挙句、18000円也と言い渡される。やっぱり電車でくればよかった・・・・

0:30ごろ帰宅したら日本代表の最終ラインがどこかのチームみたいに個人能力で切り裂かれていた。

今更な話だけど。一ヶ月くらい前か、リトバルスキーは「これからビッグチームとの試合が続くので云々」といった感じのコメントをした。

試合前からどういう言い訳だよとかなり笑わせてもらった。言っては悪いがここ5年くらいJ2中位をウロウロしているチームがビッグチームですか。昇格するたびダントツの成績で降格しているチームがビッグチームですか。

こういうのやめてくれや。さめるから。