第29節: 新潟 0-1 福岡

行き

今回はレンタカーで新潟へ遠征した。6:00に車を借りて、東京駅でMさん・Tさんを拾う。

借りた車はシルフィだった。1800ccで・・・とお願いしてたのだが、後で車検証を見てみたら2000ccだった。サービスなんでしょうか。よくわかりませんが。

関越の渋滞にはまりつつ、12:00すぎには新潟へ着く。

新潟中央ICあたりからビッグ・スワンの優雅な姿が見えてくる。どんなスタジアムでも、遠くに見えてくるときの気分は特別だ。他にたとえようがない、独特な気分になる。それが美しいスタジアムならなおさらだ。

スタジアム近場のメシ屋で適当に食事をし、スタジアムへ。車はスタジアム南側の駐車場へ停めた。

試合前

入り口がわからずウロウロしたりしているうちにもうキックオフ10分前。

チケットごとにゲートがわかれてるのに、案内図が目立つところに掲示されてない。

今回は義兄より奪取した意味不明ゲーフラを持って行った。選手入場直前に持って来てたことを思い出し、急いで掲げてみる。斜め後ろからクビを延ばして見たヒグチの一言「・・・やっつけ仕事じゃん・・・」

スカパーでは映ってなかったけど、スーパーサッカーではばっちり映ってた。

前半

前半、福岡は試合を殺すことに成功する。

まともに打ち合ったら勝ち目はない。熱量の低い試合をする必要があった。向こうからすると、それは「グダグダの試合」ということだ。

思ったより新潟側の観客席が静かだったのも、福岡ペースのグダっとした試合だったからだと思う。

ハーフタイム、コンコースから空を見る。晴天の青い空に、飛行機雲が何本も引かれていく。空がバカみたいに広い。

選手は十分に落ち着いてやるべきことをやっている。正直、これは勝てると思った。

前回来たときは「だだちゃまめ」をスタジアムで食ったのだが、今回は見当たらず。飲めないので見つかったところでうれしくないんだけど。

後半

久藤がツータッチで中央のスペースを突く北斗に出し、北斗もツータッチで左の誠史へ。誠史もツータッチでシュート。ポストの内側へ当たって、ネットが揺れた。ワンタッチ目でファーポストを確認するのがゴール裏からわかった。全員沸騰する。

久々に「これから! はじまる!」をやる。気持ちよすぎる。が、まだ試合時間は30分ほど残っている。ちょっと点を取るのが早すぎるんじゃないか? またまた、恐怖の時間が始まった。

前回ビッグスワンでのあっという間に食らった逆転劇や、追いつかれたフクダ電子アリーナを思い出し、何度も何度も時計を見る。こんなに一分が長いとは・・・

が、俺らの選手たちは本当にぶっとい野郎どもに変貌していた。ファールをし、接触プレーに倒れこみ、選手交代をし、ボールをキープし、痛がり、ネックレスを外し、ボールを蹴っ飛ばしているうちに逃げ切った。試合終了。最後まで安心は出来なかったけど、新潟の選手が焦ってるのを見て、心拍は多少低くなった。

生で見てる時は気づかなかったが、映像を見ると試合終了直前にペナルティエリア内でハンドして、実況西岡・解説野々村ともに思いっきり叫んでやんの。あぶねえ・・・・PK取られてもおかしくなかった。故意じゃないから取られなかったのか、それとも見えなかったのか。

いい試合ではなかった。誠史のゴール後、シュートはゼロだった。本当に満足しているスタッフ・選手はいないと思う。それでも、今は悪い試合をして勝ち点をもぎ取らなければならない。理想からかけ離れていることを悔しく思いつつ、現実を優先しないといけない。その図々しさが嬉しい。みんなよくやってくれたと思う。

新潟はポゼッションしながら相手のマークをズラしてスペースをつくり、そこを突くサッカーをしていた。ポゼッションしてきたのが、福岡にとって有利になった。

試合後

海を見たいという意見に、とりあえず新潟市内の海を見に行く。渋滞に嵌っているうち日が落ちてしまった。カーナビに連れられてたどり着いた海は内海だからか波の音が全然しない。潮の香りもゼロ。俺が潮の香りだと思ってるものは、ひょっとしたら単に汚い海のニオイなのかな。それにしても海っぽさが全然ない。もしかしたら騙されて田んぼを見に行ったのかも知れない。「東映」のロゴが似合いそうな、波がザップーン!と岩礁に叩きつける超男根主義の象徴みたいなザ・日本海を想像してた俺らにとってちょっとリアクションに困る海であった。(「荒磯に波」は銚子で撮ったらしいですが)

それから福岡からの遠征組の飲み会に混ぜてもらう。五時間近い無礼講の間、俺ら三人一滴も飲まなかった。飲み会で一滴も飲まなかったのは初めてだ。みんなは最高の結果をツマミに、実に楽しそうにガブガブ飲んでる。俺らは一杯250円のウーロン茶を延々と飲んだ。終いにはどんどんメートルを上げていく皆様方を見てるだけで酔った気分になれた。

席上、今年の補強関連話や雁ノ巣話を色々教えてもらう。初耳なことばかり。

たまたま同じ店に居合わせた新潟サポーターの方が「いっしょに飲みましょう」と言ってくださり途中から同席する。そのいい人たちっぷりにアテられて困ってしまう。悪く言いづらくなるじゃないか。言うけど。

新潟が比較的安全なところでそれを許してくれる雰囲気があるということもあるが、この日の試合後はみんなレプリカや紺のTシャツを脱ぎたくなかったんだと思う。飲み会にいたほぼ全員、ネイビーをまとっていた。俺もいつもはスタジアムで着替えるのに、この日は着替えなかった。

店内で「福岡勝ったんですか?」と聞いてきた兄ちゃんは、隣の県のサポなんで・・・とニヤリと笑ってた。山形はアウエーでのダービーを引き分けだったらしい。

帰り

24:00ごろ新潟を出発。長岡から高崎まで関越に乗ったがあとは下道を使う。TさんとMさんにレンタカーの営業所までつきあってもらって返却後、精算。レンタカー・ガス・駐車料金などで、一人あたり10440円だった。高速バスを使った場合と比べるとおそらくほんのちょっと安かったはずだ。

結論

福岡のチャントは歌心が必要だ。