なんだこりゃというしかない試合。ジモン式に横隔膜を震わせてガナっても、その声が中空に虚しく吸い込まれていく気がして悲しかった。
どうしてもこれだけは最初に書いておきたい。バロンは酷すぎる。なにしろ交代するまでずっと、本当にずっとタラタラ歩いてた。本当だぞ。信じられないくらいタラタラしてた。冗談抜きであれなら俺が試合に出てもたいして変わらん。クソが。失せやがれ。
さて、以下は書きとめておきたいことを羅列する。
ちなみに俺は関東在住で福岡には滅多に帰らない(というか行かない)ので、いまいちチームをとりまく事情がわかってない。わかってないが面白い話だったので試合後に聞いたことを聞いたまま書いておく。内容については正直よくわからん。2ちょんねるソースの話も結構あるようなので、デマもそれなりに含まれてるんじゃないかと思う。「確証はあるの?」と聞いたらはっきりしない話が多かった。また、博多の森に通ってる人はとっくに知っていることばかりじゃないかと思う。
カッコ内は俺の感想。
「今日のゴール裏も、あんな負け方したのに怒ってなかったでしょ?」
(これはよくわからない。俺は呆然としていたので周りがよく見えてなかったし、少なくとも俺の目の前に居たオブリの男は火が出るように怒っていた。また、これまた目の前にいたエスコの温厚な某Nさんも川勝てめえなにしやがんだと怒鳴り散らしていたので、すくなくとも俺の視界にいる野郎は凄まじく怒っていたことになる。ついでに隣にいた女の子は試合が終わった後泣きじゃくってて、俺はなんともやりきれない気分で呆然としていたのだ。ただ、言われてみれば確かに川勝監督へのヤジはほとんどなかった気がする。もしこれが松田監督だったら怒声がとびまくっていたと思う)
「オブリのなかでも関東組なんかの主流派じゃない人は現体制に文句を言うんですよ。主流派は川勝に文句を言えない」
「オブリの一部、具体的に言うと山本圭吾がアビスパ福岡と持ちつ持たれつの関係になってるんです。だから彼は長谷川・川勝を非難しない」
(あのクソみたいな会社・フロント・サッカーを支持することでどう彼に利益があるのかいまいち釈然としない。監督が松田だろうが川勝だろうが、彼のビジネスにさして影響はないと思うんだが)
「長谷川はJSPという会社のお先棒を担いでて、長谷川就任後の移籍はほとんどがJSPが懐を潤す形になってる」
(興味深い話ですね。ぜひJSPの口座を見てみたい)
「長谷川が松田解任に動いた理由は、単に松田がJSPにとって都合が悪い人間だったからだよ」
「京都戦の時にあったアジューダによるサポーターズミーティングは、オブリとかガードマンに配慮して本当に話したかったことは全然話せなかった。建前上は、大分戦の応援の反省ということで集会をしてました」
(これはよくわからん。なにしろ話してくれた本人も集会にはでてないとのこと。オブリ云々に関してはどうマズイのかよくわからなかった。物理的に排除される可能性があったということか?(それならそれで面白い気がするが)。ガードマン云々も同様。後者に関しては、確かに博多の森の運用管理規定 第5条(禁止行為)に、『(6)当該施設および関連する場所で、勧誘、演説、集会、布教等観戦する以外の行為をすること。』という項目がある。これに引っかかるということか? だとしたらアビスパ福岡もずいぶんキンタマの小さな組織だ)
「話したかったことというのは、会社批判です。今の博多の森では大人数で集まって会社批判なんか絶対できない」
「バロンと佐伯は、契約に試合出場に関する条項が含まれている。JSPの影響下にある川勝はそれを呑まざるを得ない。どんなに酷くても、バロンは出てきてジョグするし、佐伯はウロウロする」
(目からウロコ。ただ、こういう条項を設けることでどうJSPとやらに利益があるのかがよくわからない)
(アビスパ福岡の最終的な意思決定機能はどこにあるのか、と俺が聞いて)
「出資しているところだから、九電とかCWJ・福岡市じゃないかな・・・でも九電や福岡市にとってはアビスパなんかどうだっていいんじゃないかと思いますけどね」
「長谷川は、中村さんの人脈で招聘したらしいです」
(本当だとしたら、降格以降のアビスパの再建を担ってきた人物がこの災厄をもたらした張本人ということになる。なんとも切ない話だなーと思った)
だいたいこんな感じ。繰り返すが真偽はわからん話ばかり。ただ、言われてみれば納得できることがなくもない。とくに、バロンがしぶとく出場時間を延ばしている理由については相当納得させられた。
本当かどうかわからんこれらの話だが、確かに言えることはJSPだかなんだかはいずれ間違いなく居なくなるということだ。なぜなら福岡には銀バエを養いつづけるだけの体力がないからだ。奴らが居なくなってアビスパ福岡はまた始まるのだと思う。気が遠くなるような話だが、仕方がない。
それにしても、この体たらくの原因は長谷川に好き勝手やらせてしまった現社長にもあるんだろうが、奴が辞めたところで社長がやってくるプロセスは変わらんだろうからまた別のサッカー素人・スポーツビジネス素人がのほほんとやってくるだけだ。残念だけど、三年か四年ごとに変なオッサンが社長としてやってくるのは、そういうものだとあきらめるしかないように思う。
オブリについての話はにわかには信じがたい。カネをどうやって儲けようが俺の知ったことじゃないが、まるでチームのためにならんウンコみたいな連中の肩を持つというのは・・・・ちょっと信じがたい。本当かどうかはいずれわかる。俺は奴らの歌が好きだ。ウソであってほしいとは思う。本当だったらそれはそれで愉快だが不愉快な話だ。
最後に。無残な試合のなか、ホベルトはすごかった。あんなことやこんなこともできるんだ・・・とため息が出る思いで見てた。ホベルトの奮戦が周囲の選手と戦術のクソさの裏返しでしかないのが本当に申し訳ない。一人のフットボーラーが、その選手としてのピークをこの肥溜めで迎えようとしているのだ。