34節: 湘南 1-2 福岡

行き

15時には職場を出るつもりが、つい出来心で議事録など作り出してしまい、はまる。

家に寄る時間がなくなり、平塚へ東海道線で直行。

平塚

駅を出たところでピンサロのチラシを渡される。(チラシといっても名刺の半分くらいのサイズ)

なんでピンサロなんだ?と考えてるうちにふと思い出した。昔、平塚にはジャンジャンだかジアンジアンだかというピンサロの名店があって、どのくらい名店だったかというと浅草キッドとかラサール石井がわざわざ通ってたとか何かで読んだ。

んで、その名店に大学の頃の友達が横浜から通ってたんだけど、話を聞くとなんとも異常な世界で、なにが異常って店内のソコココでコトをいたしている中、男性の店員たちは「オゥッ!オラッ!」などと気合を入れながら通路をのし歩いてたらしいのだ。

かなり意味がわからないのだが、奴に言わせると「それがいいんじゃん」。

確か奴はクリスマス・イヴにはプレゼントを持ってジアンジアンに行くんだ!それが楽しみなのだ!などと目を輝かせて絶望的な寝言を言っていた。北島君、元気にしてるかなあ。

そんな気持ちのいい平塚なのであるが、更に気持ちがいいことに俺は平塚では全勝である。

一度目は2003シーズンの9月に、パスワークで翻弄しまくった。二度目は去年の秋、ホベルトのゴールでちょっと泣きたくなった。三度目は今年の初夏、誠史の抜け出しと、最前列のフルチンが眩しかった。

いずれも記憶に残る勝ちだ。

試合開始ギリギリに競技場着。

前半

今日は仕事帰りなので大人しく座って観戦を始めた。

ふとバンデーラに囲われたゾーンを見ると、拉致被害者のノリヲさんがネクタイ・上着着用のまま跳んでて笑った。

アビスパはなかなか前線にボールが収まらない。チャンスといえば佑昌が右を抉って出したセンタリングをグラウシオがトラップして相手キーパーにぶつけたところくらいか。意図的なのかなんなのか、ポジションチェンジもさほどなく、押さえ気味の印象。

湘南は柿本・梅田のデカくて丈夫な二人がボールに触ると怖かった。

千代反田のナイスパスにはかなりびびる。

北斗

大方の予想に反して北斗がボランチに入ってたけど、今日は悪くなかった。バビン!と加速してボールを取り、そのまま駆け上がるのがとても北斗らしかった。一対一で躊躇なく勝負を挑む北斗を見るのは随分久しぶりだ。

ボランチがするプレーでもないような気もするが。

おばちゃん

「柿本~!うるさいったい!」

後半

ビールとソーセージを買ってきていよいよスーツDE観戦デー状態だったのだが、「やっぱ声出したいなあ・・・」と移動しようとしてたらいきなり失点。頂き物をカバンに入れるため下を向いてるときだったので見てなかった。

長野下げたのだからセットプレーが弱くなるのは仕方ない。失点するべくして失点した。

ここからアビスパが猛烈に押し込み始める。俺は革靴と靴下を脱ぐ。女の子がハイヒールを脱いで跳んでるのを見て、そうか、脱ぎゃいいんだと思ったのだ。これもスーツDE観戦デーならではだと思いつつ、最後はシャツも脱いでた。馬鹿である。

一得点目は辛うじて覚えている。グラウシオが蹴りこんだボールがネットの天井を揺らしたところだけ。

興奮しきったところで続けざまに入った二得点目は、もう何も覚えてない。ただ、ネットが揺れるのを絶叫しながら見てた。

岡山

逆転後、ふと気づくと岡山が前線にいない。なんだか後ろのほうでボールを追いかけている。スリーバックか??と思ったが、最終ラインより明らかに前にいる。ボランチだよおい。どうなってるんだ。

「あの岡山のポジションはDHでもボランチでもなく、篠田だよ!」には笑った。

逆転勝ち

アウエーで逆転して勝った試合っていつ以来だっけ?と、帰りにメシを食ってるときに話題になった。家に帰って調べてみたが、多分2003シーズン第9節湘南戦以来だ。

うーん、とにかく平塚はゲンが良いのだなあ。

試合後、湘南サポーターは静かに座り込んでいた。

毎日新聞夕刊

こちらの方に電車でゴーが一面にのった毎日新聞と、33節のMDPをいただいた。やったぜウレシイ!とついさっきまで無邪気に喜んでたんだが、よくよく考えるとうーん、何をお返しすればいいのだろう。

とにかくありがとうございました。競技場で二回、帰りの電車で四回読んだ。

結論

勝ったからいいけど、不思議な采配だった。