福岡の攻撃力を概観してみる

Jリーグ公式サイトで"チーム別集計結果"というデータが公開されている。

http://www.j-league.or.jp/data/2/?league=j2&genre=aggregation

みりゃわかるが、得失点にからむデータをチームごとに集計したものだ。

主にこのデータを使って、福岡の攻撃力を概観してみようと思う。

(データはいずれも18節時点)

攻撃力、と言っても何を指標にするのが適当か正直よくわからんのでここでは思い切って得点とシュート数でもって「攻撃力」を測れるものとした。

得点

1 京都 36

2 甲府 35

3 仙台 25

3 鳥栖 25

5 札幌 22

5 山形 22

5 福岡 22

8 湘南 20

8 徳島 20

10 水戸 17

11 横浜 16

12 草津 13

京都が群を抜いてると思いきや、実は京都と甲府が群を抜いているのであった。

福岡は・・・まあ平均値である。平均より低いのだが。(平均:22.75)

ここですこし寒い思いをしなければならない。

シュート数累計

1 京都 248

2 仙台 216

3 甲府 202

3 横浜 202

5 札幌 197

6 山形 195

7 福岡 193

8 徳島 186

9 草津 167

10 鳥栖 160

11 湘南 155

12 水戸 151

ここは京都が群を抜いている。豊富なチャンスが京都のFWには与えられている、ということだ。

福岡は・・・・・まあ平均値である。平均よりすこしだけ高い。(平均:189.33)

先々週の恭平や、先週の太田のとんでもないこっぱずしシーンを見て、「うちの選手は決められんなあ、わはははは」と考えていたが、そもそもシュート自体が多くないのだ。

ここで相当寒い思いをしなければならない。

攻撃ポイント

1 京都 428

2 甲府 377

3 仙台 341

4 札幌 307

5 山形 305

6 福岡 303

7 徳島 286

8 鳥栖 285

9 横浜 282

10 湘南 255

11 水戸 236

12 草津 232

で、ゴール数とシュート数から無理矢理攻撃ポイントなるものを出してみた。各チームのゴール数 x 5とシュート数を足したものである。

なんで5を掛けてるんだとか、そもそもシュート数に意味あるのかとかまあおかしな点はいろいろあるけど、各チームの攻撃力について、その技術・集中力・積極性までを含めた力をある程度評価できるんじゃないかと思う。

福岡は・・・・・・・・・・・・平均よりちょっぽり下だ。(平均:303.08)

ゴール率

上記シュート数とゴール数から算出した。

1 甲府 0.17

2 鳥栖 0.16

3 京都 0.15

4 湘南 0.13

5 仙台 0.12

6 福岡 0.11

7 山形 0.11

8 水戸 0.11

9 札幌 0.11

10 徳島 0.11

11 横浜 0.08

12 草津 0.08

福岡は平均以下である。(平均:0.12)

とりあえずの結論

福岡の攻撃力は、なんの誇張もなくJ2の並であった。まったくもってJ2中位の、平凡な普通のチームなのである。というか平均にちょっと足んないくらいなのである。

正直ちょっと驚いた。得点がたいしたことないのは知ってたけど、シュート数はある程度多いんじゃないかと思っていたからだ。得点に関しても、実はなんぼなんでも平均よりは上だろうと思い込んでいた。

まあよくこの数値でJ1昇格だとか平気で言っていたものだ。

それにしてもちょっとこれは大変な数字なのではないか。

web上ではデータを探せなかったのだけれど、福岡のパス数はJ2ではたぶん群を抜いている。このデータは二週間に一度くらいはサカマガだかサカダイだかに載ってたと思う。

しかし、その高いポゼッションも、高い位置からのプレスも、ハッピーアンドブルーの方が書くところの"強烈なサイドアタック"も、なぜだか全然得点やシュートに結びついてないのだ。

ついでに

こういうお寒い攻撃力でありながら、なぜ今現在二位・三位争いが出来ているのか。当たり前だが守れてるからだ。

被シュート数

1 福岡 154

2 札幌 159

3 仙台 171

4 京都 181

5 横浜 187

6 草津 189

7 徳島 193

8 山形 197

9 甲府 202

10 鳥栖 209

11 水戸 212

12 湘南 218

更にとりあえずの結論

得点するためにボールを保持する。守備は攻撃の第一歩と位置づけてプレイする。アビスパにはそういうサッカーをしてほしいし、出来るはずだと俺は思っている。が、現状はそうなっていない。

ポゼッションのためにポゼッションをし、守備のために守備をして、そして90分が終わる。それは引き分けるためのサッカーであって、勝つためのサッカーじゃない。