5節: 山形 0-0 福岡

都合で行けそうになかった山形戦に急に行けることになってしまった。

それからあわてて行程を調べ、チケットを手配。行きはオリオンツアーの仙台・山形便を購入したが4/2 山形発は満席ということなのでJR普通列車で帰ることにする。時刻表をざっとながめると、17:30に山形駅に居れば、終電で家に帰れるようだ。

行き

はじめてオリオンツアーを使ってみた。どんなバスが来るのか心配していたが、なんというのか、まあ普通の観光バスだった。どっちかというとボロいし、席も思っていたよりさらに狭い。山形方面はJRバスも4列みたいだし、まあこんなものかと納得して乗り込む。

ところが出発時刻を過ぎてもなかなかバスは出ない。集合時間から65分・出発時間から50分遅れて丸の内にやって来た馬鹿客がいたからだ。そんなの放っておいてさっさと出ればいいのにバスは律儀に待っていた。当然俺たちも待っていた。

山形着

仙台から山形への車窓でかなり雪を目にしてびびる。

50分遅れて出発したのに、バスは定刻より20分早く山形に着いた。あの馬鹿がいなければ6時には着いてたことになる。そういえば最初の休憩地だった佐野SAでその馬鹿がズルズルとうどんを食っているのを見てしまい、なんか知らんがさらに腹がたったのだった。ううむと思いながら天童行きのJRを待つ。

腹が減ったし寒いので駅そばを食う。都内と同じあじさいで、多分味もいっしょだなあれは。

天童着

7:30ごろ天童に着く。なぜ天童に来たかというとゆぴあという温泉施設に行きたかったからだ。6:00に着いてれば寒河江方面のバスに乗れたのに・・・としつこく馬鹿を恨みつつ温泉に移動。適当に歩いていれば流しのタクシーが捕まるだろうという考えは甘かった。タクシーなど一台たりとも通らん。天童駅からゆぴあまでは5kmだ。

ゆぴあ

結局一時間強、吹きっさらしの風景の中を歩きとおしてゆぴあに着く。晴れていて空気が澄んでいるのであまり苦じゃなかった。西に見えるなだらかな稜線の山がいい。

自販機で200円の入浴券を購入する。この施設でこの値段は驚異的に安い。10年前に入った別府の市営温泉は50円とか100円だったと思うが、あそこは掘っ立て小屋みたいな建物に浴槽と脱衣場があるだけだった。(今はどうか知らんが)

朝っぱらから結構人は居た。地元民はお風呂セットを風俗嬢が携えてそうなプラスチックのバスケットに入れ、それとタオルだけ持って軽やかにやって来る。

一時間ほどお風呂に入ったり出たりしているとそうとうのぼせた。

水車そば

天童出身の知り合いに教えてもらった水車そばへバスで行く。バスは二時間とか三時間に一本しかないので結構びびりつつ待つ。乗ってみると乗客は3人とか4人。乗客がすくないから便数を減らしてるのだろうが、便数が少ないから乗客が少ないという面も絶対あると思う。

そば屋では日本酒とつまみ、もりそばを頼む。出てきた出羽桜大吟醸の四合ビンのラベルを眺めてぎょっとする。醸造用アルコールが入ってる。かなり脱力しつつ飲んでみると、さらに脱力することにそんなにまずくない。というか旨いと思ってしまった。俺の舌はかなりなダメ舌なのだ・・・しおれた。棚の「夏子の酒」が泣くわ。

そばはストロングな外見とそれに見合った喉越し。旨かったがなにせ俺は雑巾舌。もりそばなのに海苔がかかってたように思うがその段階でもう酔っていたので記憶があいまいだ。

11:30すぎには電車が天童を出るので、急いでそばをすすり、急いで店をでる。そこから早足で天童駅へ。この頃には酔いとぽかぽかとした天候でかなりポーっとしていた。

スタジアム

マイクロバスに乗る気がしなかったので、今回は高擶から競技場まで歩いた。30分足らずでスタジアムへ。個人的には無理な距離じゃないが、沿道にコンビニがないのがマイナスだ。(高擶でちょっとそれるとファミリーマートはある)

高擶駅では、一度は動き出した電車が、走ってきた人のために止まるところを見た。10分待てば次の電車がやって来る東京では絶対に見ない光景だ。

スタジアムに入ると、去年の42節に使ったホームスタンド側出島じゃなくて、バックスタンド側出島にアウエー組は陣取っていた。アウエーゴール裏にはびっしりと雪が張り付いていて、立ち入り禁止になっている。

先々週、惨状を呈していた芝はそれなりに綺麗に見えた。酔いが回った俺はしばし昼寝。目の前で山形側のスタッフが幕を張るために除雪作業をしてくれていた。

目が覚めるとキックオフまで30分ほどになっていた。試合が始まるまでウロウロ。Tさんが2002world中倉さんと立ち話をしているのを見つけ、お邪魔する。

試合前練習ではピッチにはGKしか出ていない。やっぱりピッチコンディションが良くないのだろう。

ホーム寄りに張った断幕に笑わせてもらう。

試合

試合開始1分でずるりとめくれ上がる芝を見て、その日の試合は耐え忍ばないといけないものなのだと知る。

踏ん張ればズルリ、踏み込めばヌルリ。どうにもならん。こんな環境で試合しないといけないなんて、本当に泣けてくる・・・・・・ J1にもひどいピッチはあるが、今日のベスパほどひどいのは見たことがない。

福岡の最終ラインはいつになく低い位置で構えている。これといったシーンがないまま前半終了。この45分はとても長く感じた。

後半になるとFWの二枚を代え、太田がピッチに立つ。有光・福嶋よりはボールに絡んでいたが、明らかに背の低い相手に頭で簡単に競り負けたのはちょっとどうかと思った。その他は特に書きたいことなし。

試合後、スタンドへ挨拶に来た選手たちの表情には、とにかくリスクを避けてスコアレスドローに持ち込むことがその日の目的だったと書いてあった。彼らは我慢しきったのだ。その顔を見て、試合内容への不満はなくなった。来週いいサッカーやって勝ちましょう。

北斗はなぜか先発フル出場。最後まで平気で走りきった。一体今週何試合目なんだ?

東京へ

Tさんと普通列車を乗り継いで東京へ。オブリ旅団と同じ行程だった。彼らは恵比寿で朝まですごし、翌日大阪で遊んでムーンライト九州で帰るそうだ。横断幕の詰まったバッグの重さに驚く。

Tさんとぐだぐだ話して、ビールをすすっているうちに赤羽に着く。7時間なんてあっという間だ。京浜東北-埼京-山手と乗り継いで終電一本前で新宿へ。